2013年5月11日土曜日

お葬式

学校の後、Jaaと一緒にお葬式へ行く。
DBママの叔父さんのお葬式。
DBママが腰が痛くて行けないので代わりに同行することに。
フォーマルな服なんて持って来てないのでどうしよう?と聞くと黒のTシャツとジーパンで良いと言われ、すごくカジュアルな格好で行く。
金曜日の夜で渋滞。
車の中でタイのお葬式について聞く。
知らない人のお葬式に行ってもいいのかと思っていたので、誰でも行っていいのかと聞くと、妊婦と厄年の人は行ってはいけないそう。
妊婦はお腹の子にとって良くないし、厄年の人は悪いものを葬儀場からつれてきてしまうからだそうだ。思っていたのと違う答えが返ってきたので驚く。
タイのお葬式は長い間行われる。人によって違うけど3、5、7日間と奇数の日数で今回は7日間。偉い人やお金持ちの人だと50〜100日間するという。
なので遺体は漢方や薬品を使って家やお寺で保管する。
近しい人だと二回は行かないといけないらしく、この日は二回目。

二時間くらいして到着。スワンナプーム空港の近く。
お寺に葬儀場があって、そこを借りて行われている。
黒のポロシャツなど、結構カジュアルな人も多くてほっとする。派手でなかったら白でもいいそう。

まず親族に挨拶して、仏様の祭壇に挨拶する。
次に、親族の方から線香を一本もらって立て、故人に挨拶する。
タイの参り方は手を合わせて、頭を床につけるのを三回繰り返す。
この参り方は毎日の祭壇への祈りやお寺に行った時なども同じ。 
一回目はブッダ、二回目はブッダの教え、三回目はお坊さんへ祈っているという。
終わったら座ってお坊さんが来るのを待つ。Jaaが香典を親戚の人に渡していた。
するとファンシーな水色の箱に入ったお菓子と水をもらい、食べて食べてと勧められる。タイの伝統的なお菓子とかではなくてロールケーキとマフィン。
会場は親戚や知り合い同士で笑顔でおしゃべりしてる人が多かった。
献花もいいともの花みたいに色とりどりで鮮やか。お葬式なのに明るい雰囲気。
死をきっかけに久しぶりにあった親戚や友人が楽しくしているのっていいお葬式だなと思う。
 

しばらくして4人のお坊さんが来て、手には儀式的なうちわみたいなのを持って、お経を唱え始める。参列者は手をあわせて聞き、最後に一緒に唱えて終わる。
家族がお坊さんの目の前に行き、儀式みたいなのもしていた。
次の日、お寺にある火葬場で燃やされ、遺骨はお寺に預けるか山や川に散骨する。
タイにはお葬式が終わったら遺骨には未練がなく、墓石もない。
ブッダが弟子に、もしブッダが死んだら遺骨はどうしたらいいですか、と聞いた時に
「そんなことより真理を追求せよ」と言ったことが関係しているという。

家へ帰ると葉っぱで水をすくって頭にかけられた。
これも儀式で、お葬式から帰った後はタプティムという葉を使って身を清める。
たぶん塩と同じ意味合い。
お菓子とタプティムの葉。


日本の葬式と比べてどうかなと考えようと思ったら、全然日本の葬式の知識がなかった。
あとで調べると、日本は葬式の時だけ仏教を意識している葬式仏教と揶揄されたり、
葬式の費用が世界第一位で平均で200万円以上かかる。
他の国で高くても40万円くらい。異常だと思う。
お金をかけてお葬式をしてあげることが幸せだと思う考えもあるけど、
お金をかけなくてもできる良い葬式の方法を考えたいと思った。




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