2013年4月5日金曜日

残された人

Rachaburi2日目。
プロジェクターのセッティングの手伝い。
洞窟の中は涼しい。
コウモリがいっぱいで彼らのフンでちょっと臭い。
奥の方には仏像があって、天井に穴が空いて日がさして神秘的。
一番奥でなぜか子どもの服も干してある。

すでにいくつかの作品がセッティングされていて、それぞれ洞窟の環境を利用して制作している。音、彫刻、照明、映像と手法もいろいろ。
足場が不安定で普通より筋肉を使うから足が痛い。
夕方には作業が終わり、早めの晩ごはん。
洞窟にずっといると時間の感覚がわからなくなる。
ごはんはスタッフさんが用意してくれていて、アーティスト、スタッフ皆で食べる。
ごはんの後はビール。
イベントの主催がシラパコーン大学なので大学の先生もいて、一緒に飲む。
語学学校の先生とは違った雰囲気で、
もっとカジュアルな感じ。
楽しい先生たちで興味深い話をしてくれた。

英語で話したから間違ってるかもしれないけど
第一次世界大戦の時、日本兵がミャンマーとタイの国境にいて、戦争が終わり、そのままタイの北部の山奥に残っている日本人がいるという。
ミャンマーの山奥には当時使われていた車がまだ残っていて、それをタイの山奥に移動させている。
それは戦争がなかったことにしていることを意味する。
その生き残っている、年老いた日本人を撮影したドキュメンタリーをタイ人のアーティストが制作している。

戦争で少なくとも5千人の日本兵がタイに駐在し、毎日毎日10〜20人の日本兵がミャンマーへ行き、帰らぬ人になったこと、そして戦争が終わってタイに残って住み続けた人がいること、
知ってる?と聞かれ
教科書にそんなことは書いてないし教えてもらった覚えがない。
知らない、というと
「次の世代に伝えず、なかったことかのようにすることが世の中にはいっぱいある」と先生がいう。
そういった話はいくつか聞いたことがある。知らなかったら問題があるかと言われると100%イエスとは言えないけど、そういうことがあったということは知っておいた方がいい気がする。
とにかく明日作品をちゃんと見たい。

あとカノム トーキョーというお菓子があり、クレープみたいな生地にソーセージやパイナップルがトッピングされているらしい。
「なんでトーキョー?」と聞くと
別の日本の友達も同じこと聞いてたよと、先生は大笑いしていた。というか酔っ払っていた。
バンコクに帰ったら探してみよう。



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